お金になる写真の知識
ふだん写真のセミナーをやるときは、パワーポイントでスライドは70枚近く用意していますが、その中で「このスライド1枚で参加費の何分の一かはペイできます」と言うスライドがあります。
それこそが面光源についてのスライドです。
要は、光を点で打つか、面で打つか、という話で、点で打つのが点光源、面で打つのが面光源です。
実際の撮影の模様
と、言われても、「ああ、そうか」という人はいませんので(笑)、実際の絵で説明します。
言葉で言ってもわからないことを絵で説明できちゃうのが写真の良いところですからね(昨日の投稿でいう、③の説明写真ですね)
点光源とは、つまりこういうことです。
NEEWERの3,199円ストロボの光っている部分が、点になっているという意味です。
この説明でも、なお「?」と思いますが、下の写真を見たらわかるでしょう。
これが面光源です。
点で発光した光が、トレペ(トレーシングペーバーのこと。今後、このブログではトレペでいきます)に当たって、面になっているのがわかります?
たったこれだけです。
これだけで写真は劇的に変わります。
実際の写真
それで、実際、上の撮影方法で撮ると写真はどうなっているのか見てみましょう。
モデルとなったのは、とげぬき地蔵さんの前にある肉のハナマサさんで売っていた198円のトマトです。
商品写真としてのトマト
こちらを、半逆光で撮るとこのようになります。
(半逆光からわからない方は基礎講座に来てくださいw)
まあ、お店のライトで撮るよりは綺麗ですが、普通ですよね。
これが昨日書いた
①ブランディング写真
②商品写真
③説明写真(使用イメージ)
のうちの、②商品写真です。
商品写真ではAISASで言うところのAやIには決してつながりません。
(AISASがわからない方は昨日の投稿を見てください!)
これを見ている皆さんだって、この写真を見てこのトマトに興味を持つ方はいないですよね。
ブランディング写真としてのトマト
ECでもチラシでも、まず最初に大事なのは「ん?」です。
1%でも0.1%でも、注意を引いて、クリックしてもらわなければ勝負が始まらないのです。
そのためには②商品写真を撮ってはいけませんし、この部分が中小企業診断士として支援していて、皆さんが間違っている部分です。
ブランディング写真として使うのであれば、箱から出してイメージを伝えなければなりません。
そして、これが上記「点光源」の写真の撮影方法で撮った写真の実物です。
綺麗な写真かどうかはいったん置いておいて(トマトの肌もけっこう汚いですしw)、今は「目を引くか」「引かないか」だけの話をすれば、1%くらい「ん?」レベルが上がりましたよね。
トマトが売れる可能性が1%上がった、ということです。
もう一度確認しますが、撮影方法はこれですよ。
超適当(笑)
さらに、ライトも3,000円ストロボを1灯置いただけです。
そして!
お待ちかね!
これを「面光源」で撮るとどうなるか?というと、こうです。
わかります?これ。
たった1枚、あのトレペを間に挟んだだけですよ。
あれだけで、こんなに印象を変えられるんです。
写真の目的
別に「下の写真の方が良い写真だ」と言っているわけではないですよ。
弊社HPのQ&Aで説明している通り、世の中に単体で良い写真なんてものは存在しないのです。
目的に合っていれば良い写真で、合っていなければいかに綺麗でも良い写真ではありません。
「夏のフレッシュトマト!」ということを強調したいのであれば、点光源のカリッとしたライトの方が適しているでしょう。
ただ、198円のトマトを高級トマトとして398円として売りたいな…、と思った時に、398円のトマトとして写真を撮れる技術があるかないか、という話です。
398円で売りたい時は面光源が良いですよ、と、今日の投稿で言いたいことは以上です。
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